あなたは「トレ眠」ってご存じですか?
トレとは脳トレで使われるトレーニング、訓練という意味もありますが、ここではトレイン=列車を指します。
列車は線路に継目があって、ガタンゴトンと一定の間隔で音が出ますね。このほぼ規則的なリズムが、私たちの心に響いてくる要素になります。
特に、子供は列車に乗るのが大好き。リズミカルな音や、身体に伝わってくる振動、どんどん流れていく景色などをとても喜ぶものです。あなたは子供の頃のことを、覚えていますか?
●無意識に働きかける癒やしのリズム - 1/fゆらぎ
今まで「トレ眠」の企画として、いろいろなパターンの音楽を提供してきました。音楽療法の見地から、心地よく眠りの世界に誘うことができるアルバムとなっています。
人の心には通常の意識や隠れている無意識のレベルがみられ、音楽はどの段階にも直接働きかけるパワーを有しているのです。
ここに関わる大切なファクターが、実は「ゆらぎ」というリズムです。
あなたは気持ちよい音楽に聴き入ったとき、身体が自然にゆらいだような経験はありませんか? これは、心身がリラックスした状態で、無意識に自然にゆらぐもの。決して、子供が遊ぶ「ぶらんこ」で、意図的にゆらすような動作ではありません。
実は、このような意識できないリズムが人間にとって大切と言えましょう。この現象は身体にも心にもみられ、音響学的に 1/fゆらぎ=「f(エフ)分の1ゆらぎ」と呼ばれてきました。
この中で、「f」とは、frequency(振動数)とかfluctuation(波動、ゆらぎ)を意味します。
「トレ眠」は、電車の音に含まれる"ゆらぎ"を再現し、心身に心地よい癒やしをもたらします。
●「1/fゆらぎ」を体感!『トレ眠』おすすめアルバム
春が到来し、学校での新学期や職場での新しい生活が始まりました。私たちの日々の健康には、心理的にも身体的にも、適度な緊張と弛緩が求められます。
そこで、ほぼ規則的な音や生活音などを含み、電車に乗っているような「ヒーリングトレインミュージック」がお勧めです。
新生活のはじまるこの時期は、特に以下の2つのアルバムがおすすめです。
◆元気が欲しいとき…トレ眠 深層心理編
深層心理に働きかけて、バーチャル体験で明日への活力を漲らせてくれます
◆リラックスしたいとき…副交感神経編
自律神経に対して副交感神経をうまくコントロールして、心身を和ませてくれます。
【トップ・スペシャリスト プロフィール】
板東浩
医学博士
日本統合医療学会四国支部長
徳島県糖質制限研究会代表
徳島大学卒業、ECFMG資格取得後、米国でfamily medicineを臨床研修。専門領域はアンチエイジング、糖質制限、音楽療法、スポーツ医学など。アイススケート選手として国体出場(1999 ~ 2003)。第9回日本音楽療法学会大会長(2009)。第3回ヨーロッパ国際ピアノコンクール(EIPIC)in Japan銀賞(2012)。日本プライマリ・ケア連合学会大会長(2017、高松)。
糖尿病関係の英文医学雑誌4誌のEditor-in-Chief(編集長,2022)。著書30冊以上、印刷物2,000以上、英語論文300以上。「新老人の会」徳島代表。
公式サイト:https://pianomed.org/