私の専門は糖尿病や生活習慣病、音楽療法、プライマリ・ケア医学、統合医療、心療内科です。
スポーツが大好きで、スピードスケートやマスターズ陸上競技などを、生活の一部として続けています。
師匠である日野原先生は、聖路加国際病院で105歳まで幅広くご活躍されました。
私がこのコーナーを担当させて頂くことは、師匠の教えを更に広げることに繋がります。
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音楽には素晴らしいパワーがあること
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好きな音楽を上手に活用して心身を健やかにすること
を皆さまにお伝えしていくためです。
いろいろな話題を紹介させていただきながら、進めて参りましょう。
1.眠りの妖精で 気持ちよい夢を ~意識の3つの階層~
あなたは毎晩、気持ちよく眠っていますか?
私たちは常に様々なストレスを受け、不眠で悩む場合も少なくありません。
欧州には有名な物語があります。
オペラ「ヘンゼルとグレーテル」では、イチゴを摘み終えた2人の目に眠りの妖精が砂をかけて眠らせてしまうのです。
ブラームスが作曲した「眠りの精」をご存じでしょう。
月の光に花も草も、
夢を追いつつうなじ垂れぬ、
声をば潜めて枝は騒ぐ、
眠れ 眠れ 眠れ 我が子よ
(作詞:堀内敬三)
さて、瞼が重たくなると、”目” が ”垂” れてきて ”眠” るため、文字通り「睡眠」に入ることに。
すると、目を閉じて無意識の状態になり、心の奥底にある想いが夢として現れてきます。
医学的に、意識は3つの階層を含みます。
私たちが常に感じている
①意識とは…すぐに考えて判断できるレベル
②前意識とは…努力すると思い出せる記憶の部分
③無意識とは…自然に表出してくる言葉や行動
です。
なお、顕在意識と潜在意識と大別することもあります。
自分の言動が①②③のどこに関連しているのか、考えてみるのもよいかもしれません。
2.音楽で 心が洗われ 清々しく ~音楽が睡眠にもたらす効果~
実は、音楽には大きなパワーが備わっています。
たとえば、あなたが失恋してふさぎ込んでいると仮定しましょう。
こんなとき、友人や知人がいろいろな言葉で慰めたとしても、心が癒されるのはやや難しい。
理性的に①意識レベルだけに働きかけているからです。
一方、音楽はすべてのレベル①②③に直接働きかけます。
①意識とは…
すぐに考えて判断できるレベル
②前意識とは…
努力すると思い出せる記憶の部分
③無意識とは…
自然に表出してくる言葉や行動
気持ちが落ち込んでいる際には、心に染み入るような音楽を選び、目を閉じ聴き込んでみてください。
心がブラックボックスで清らかに洗われて、元気を取り戻すことに。
そのメカニズムを図に示します。
眠るときに使う音楽で避けてほしいのは、興奮したり、歌詞によって感情移入したりする曲です。
推奨したいのは
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バロック音楽
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メロディやリズムに動きが少ない曲
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自然界の音として水滴や打ち寄せる波の音
などです。
どうか、音楽をうまく活用して、良い夢をみてくださいね。
今回のおすすめ音楽
528 Hz: Rejuvenate Heart and Body
画像タップで YouTube で試聴♪
その他の各種サービスでの試聴はこちらから♪
聴いた時に心地良さを感じ、心身に良い効果が期待されるソルフェジオ周波数。
基本となる癒やしの周波数「528Hz(ヘルツ)」は、「奇跡の周波数」ともいわれ、過度なストレスに晒され、傷ついたり壊れたりした細胞のDNAを修復するといわれています。
この「528Hz」の音楽を生活の中に意識的に取り入れ、脳と身体、そして心を整えて健康に過ごしましょう。
板東浩
医学博士
日本統合医療学会四国支部長
徳島県糖質制限研究会代表
徳島大学卒業、ECFMG資格取得後、米国でfamily medicineを臨床研修。専門領域はアンチエイジング、糖質制限、音楽療法、スポーツ医学など。アイススケート選手として国体出場(1999 ~ 2003)。第9回日本音楽療法学会大会長(2009)。第3回ヨーロッパ国際ピアノコンクール(EIPIC)in Japan銀賞(2012)。日本プライマリ・ケア連合学会大会長(2017、高松)。
糖尿病関係の英文医学雑誌4誌のEditor-in-Chief(編集長,2021)。著書30冊以上、印刷物2,000以上、英語論文200以上。「新老人の会」徳島代表。
公式サイト:https://pianomed.org/