2024.05.21

好きな音楽を活用して心身を健やかに~音楽が睡眠にもたらす効果~

好きな音楽を活用して心身を健やかに~音楽が睡眠にもたらす効果~

私の専門は糖尿病や生活習慣病、音楽療法、プライマリ・ケア医学、統合医療、心療内科です。

スポーツが大好きで、スピードスケートやマスターズ陸上競技などを、生活の一部として続けています。

師匠である日野原先生は、聖路加国際病院で105歳まで幅広くご活躍されました。

私がこのコーナーを担当させて頂くことは、師匠の教えを更に広げることに繋がります。

  • 音楽には素晴らしいパワーがあること

  • 好きな音楽を上手に活用して心身を健やかにすること

を皆さまにお伝えしていくためです。

いろいろな話題を紹介させていただきながら、進めて参りましょう。

 

1.眠りの妖精で 気持ちよい夢を ~意識の3つの階層~

あなたは毎晩、気持ちよく眠っていますか? 

私たちは常に様々なストレスを受け、不眠で悩む場合も少なくありません。

欧州には有名な物語があります。

オペラ「ヘンゼルとグレーテル」では、イチゴを摘み終えた2人の目に眠りの妖精が砂をかけて眠らせてしまうのです。

ブラームスが作曲した「眠りの精」をご存じでしょう。

 

月の光に花も草も、
夢を追いつつうなじ垂れぬ、
声をば潜めて枝は騒ぐ、
眠れ 眠れ 眠れ 我が子よ

(作詞:堀内敬三)

 

さて、瞼が重たくなると、”目””垂” れてきて ”眠” るため、文字通り「睡眠」に入ることに。

すると、目を閉じて無意識の状態になり、心の奥底にある想いが夢として現れてきます。

 

医学的に、意識は3つの階層を含みます。

私たちが常に感じている

①意識とは…すぐに考えて判断できるレベル

②前意識とは…努力すると思い出せる記憶の部分

③無意識とは…自然に表出してくる言葉や行動

です。

 

なお、顕在意識と潜在意識と大別することもあります。

自分の言動が①②③のどこに関連しているのか、考えてみるのもよいかもしれません。

 

2.音楽で 心が洗われ 清々しく ~音楽が睡眠にもたらす効果~

実は、音楽には大きなパワーが備わっています。

 

たとえば、あなたが失恋してふさぎ込んでいると仮定しましょう。

こんなとき、友人や知人がいろいろな言葉で慰めたとしても、心が癒されるのはやや難しい。

理性的に①意識レベルだけに働きかけているからです。

 

一方、音楽はすべてのレベル①②③に直接働きかけます

①意識とは…

すぐに考えて判断できるレベル

②前意識とは…

努力すると思い出せる記憶の部分

③無意識とは…

自然に表出してくる言葉や行動

 

気持ちが落ち込んでいる際には、心に染み入るような音楽を選び、目を閉じ聴き込んでみてください。

心がブラックボックスで清らかに洗われて、元気を取り戻すことに。

そのメカニズムを図に示します。

眠るときに使う音楽で避けてほしいのは、興奮したり、歌詞によって感情移入したりする曲です。

 

推奨したいのは

  • バロック音楽

  • メロディやリズムに動きが少ない曲

  • 自然界の音として水滴や打ち寄せる波の音

などです。

 

どうか、音楽をうまく活用して、良い夢をみてくださいね。

 


今回のおすすめ音楽

refresh -Peaceful Beats-


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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https://lnk.to/2pthDgKp41


サウンドはまるでオアシスのように。
繊細な音のレイヤーが絶妙に組み合わさり、リスナーを穏やかな旅に誘い、ストレスを解消します。
耳に心地よいメロディーが広がり、リラックスした雰囲気の中で、日常の喧騒から離れ心と体をリフレッシュさせることができるでしょう。

 

 

【トップ・スペシャリスト プロフィール】

板東浩

医学博士
日本統合医療学会四国支部長

徳島県糖質制限研究会代表

徳島大学卒業、ECFMG資格取得後、米国でfamily medicineを臨床研修。専門領域はアンチエイジング、糖質制限、音楽療法、スポーツ医学など。アイススケート選手として国体出場(1999 ~ 2003)。第9回日本音楽療法学会大会長(2009)。第3回ヨーロッパ国際ピアノコンクール(EIPIC)in Japan銀賞(2012)。日本プライマリ・ケア連合学会大会長(2017、高松)。
糖尿病関係の英文医学雑誌4誌のEditor-in-Chief(編集長,2021)。著書30冊以上、印刷物2,000以上、英語論文200以上。「新老人の会」徳島代表。

公式サイト:https://pianomed.org/

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